五行について


 易の世界では、陰と陽とだけで、世の中が成り立っていると言いましたが、もう少し陰と陽を細かく表現して考えてみる事を、昔の人は考えました。陰と陽を混ぜ合わせ、それを、五つに分けました。五つに分けたのが、火、水、木、金、土の五行と言われます。

  この五行は、全て陰と陽との二つの要素を持っています。陰と陽の二つで成り立っていますが、それぞれ、陽の方が強い、また、陰の方が強いという特性があります。

 五行は循環していると言われています。陽(日)と陰(月)を合わせてみましょう。
日 月 火 水 木 金 土

 曜日になりました。曜日はこの陰陽五行説からきています。どうして、日曜日に休み、月曜日から人々は、働くのでしょうか? 陽の強い日曜日に休んで、陰の強い月曜日から働く事は矛盾しているように思われますが、陽の強い日に、働く(陽)的な行動をすると、陽が強くなりすぎ、逆に陰の強い月曜日に休むと、陰が強くなりすぎ、バランスを崩す可能性が高いと考える人もいます。また、日曜日は心の充電日でもあります。

 陰陽五行は、曜日以外にも、東洋医学にも応用されています。また、陰と陽は、白色と黒色でも表現されます。光(白)と闇(黒)を分けて考える五行は、色で表現する事ができる事から、風水でも使用されています。